Oracle AIAの思想は積極的に利用すべき

SOAの考え方にしたがって、システム構築を行う事は最近、地味に流行っています。
BEAがOracle社に買収されたため、SOA関連のミドルウェアは、IBM社かOracle社のどちらかを選択する事になるんだろうと思います。

Oracle社のSOA関連ミドルウェアは、

が代表的なツールで、いずれもWeblogic上で動きます。

で、それぞれのツールを使って、各種システム間サービス連携を作るのですが、Oracle社の製品を選択する理由としては、AIAの考え方に従ってSOAを構築できる点があると思います。

Oracle AIAの考え方に従うと、疎結合性と拡張性を高める作り方となり、SOAの目的を果たしやすくなります。

疎結合を実現するポイントは、共通サービスという概念で、XMLスキーマでがっちり、オブジェクト(品目、受注、出荷みたいな単位のオブジェクト)を定義する事です。

連携元のシステムと連携先のシステムがある訳でそれらを仲介するための共通オブジェクトをしっかり定義しておくと、どちらの項目に合わせるとか、ごちゃごちゃした話にならずにすっきりするという訳です。
このオブジェクトの定義をEnterprise Business Object (EBO)と呼びます。また、その共通サービスのメッセージ仕様定義をEnterprise Business Message (EBM)と呼びます。

これらのEBO,EBMXMLスキーマで定義するための方法論もAIAには用意されており、この考え方をSOA導入には利用すべきと思います。

Oracle AIAを利用するにはOracle AIA Foundation Packというソフトウェアを使うと早いかもしれませんが、AIA FPで用意されている事前定義済EBOは、一般化しすぎているため、結局作り直す可能性が出てしまいます。
従い、AIA FPを導入するのではなく、AIAで定義された進め方を利用して、一から構築する事を推奨します。
ただ、Oracle AIAの考え方でSOA導入できるベンダーはかなり限られている点について、注意したい所です。